寄り付きには 野崎 幻庵(のざき げんあん)「軒の雨やどは あふよりもほととぎす かわける幹の 袖のぬれける」別号/廣太/安閑山房主/汲古庵/自治荘老人数寄者、益田鈍翁の進めにより三井物産に入社のち三越百貨店社長等勤める、財界の数寄者として、益田鈍翁、高橋掃庵、原三渓、根津青山、馬越化生らと交友を結び、茶に親しむ。「茶会漫録」を出版。昭和十六年歿八十五歳岡山生店主は縁あって玄庵の作品をたくさんあつかってきた。季節毎何度寄り付きに掛けてきただろうか。 寄り付き 寄り付き和歌 本床 本床には 「墨竹」無学 宗衍むがく そうえん別号/把不住/至聖大妙禅師大徳寺三百七十八世。玉林院十世住職。又、東海寺…