各誌の朝刊の一面の見出しは、『出生数 初の70万人割れ』だ。 ずっと下がり続けて、ことあるごとに記事にされるから、みな驚かない。 これは、オオカミ少年の話の場合とよく似ている。 政府も自治体も、あれこれ施策や手を打って、がんばって対処する振りをしてる。 思い切ったことはしないので、けちけちしながら補助金もあれこれ出している。 でも、そんなことはほとんど効果なく、婚姻数も出生数も右肩下がりが直らない。 評論家たちは、「改善されないのはいろいろな原因があり、複雑だ」というばかり。 元々見る目がないし、これだと言って責任を取らされるのが怖いから、煙に巻く。 でもぼくは、この原因を一言ではっきりと言え…