1855-1922年。明治・大正期に活躍した作家・劇評家。別号竹の屋(舎)主人。
本名与三郎。読売新聞社入社。明治20年前後に発表した小説や紀行文、江戸文芸評論、劇評の分野で活躍。「根岸派」の文人。その文業は福原麟太郎や森銑三が高く評価している。
明治15、16年ごろに井原西鶴の輪読会を行い、尾崎紅葉も西鶴本を借りたりと、明治20年代初頭の西鶴ブームの一翼をになった。
「早稲田文学」の創刊号(明治24年10月)から、坪内逍遥の「マクベス評注」と並んで、近松門左衛門の『丹波与作』の評注を連載し「俳諧論」などを発表。