「英国は永遠の友人も持たないし、永遠の敵も持たない。英国が持つのは永遠の国益である」(19世紀の英首相パーマストン)。 弱肉強食・優勝劣敗の過酷な世界で、まともな主権国家は、〈国益〉〈国防〉の追求に日夜心を砕いている。 だから、ロシア制裁の足並みが一致するとは限らない。 「ロイター通信は14日、インドがロシアから原油を低価格で購入することを検討していると報じた。ロシアが大幅に値下げした価格で持ちかけたという。インドはロシアとは軍事的な関係が強く、今回のウクライナ侵攻でもロシアに一定の配慮をしてきた。(中略) 欧米の制裁を受け、ロシア産原油の輸入に慎重な姿勢を示す国や企業が相次ぐ中、インドが実際…