Mさんの刑罰が決定されてから、ほぼ3カ月が経過した。あれ以来、検察庁から何の音沙汰もない。何の通知もないということは、Mさんは検察庁の督促状を黙殺し、今なお逃げ回っているという証左なのだろうか。そうであるならば、それでもいいと思った。むしろ、そちらの展開を望んでいた。検察庁からの再三にわたる督促を無視すると、やがて警察がMさんを逮捕する。すると、まもなく彼は労役場に送られることになる。娑婆から隔離されたこの収容施設にて、月曜日から金曜日まで、日当5,000円の単純作業に従事する。仕事がない週末になれば、自由になれるわけではないので、無論土曜日も日曜日も労役場の外へ出られない。そうして、科せられ…