日本小児科学会雑誌では、小児科医が共有したほうがよい事故情報が掲載されます。2022年3月号の学会誌からの報告を共有したいと思います。 以下、学会誌の内容を一般の方向けに簡潔にまとめました。 高吸水性樹脂球の誤飲による腸閉, 日児誌 126: 580-582, 2022 (概要) 生後11ヶ月の男児。自宅の浴室の浴槽内で,水につけると膨らむボール(高吸水性樹脂) で,本児は兄と遊んでいた.ボールの、大きさは1つあたり直径10~20 mm大で,膨らむと直径35~40 mm大になる。対象年齢は10歳以上と記載があった。同日深夜になって,腹痛,嘔吐が出現し,吐物に食残とボールの一部が混ざっていたため…