瀬戸内寂聴さんの「鬼の栖」を楽しく(?)読むことができました。出家前の 作品でありますので晴美さんの名前で発表したものですが、三角、四角関係という 複雑な男女のことが描かれていました。舞台は戦前の東京でありまして、その時代 には姦通罪というのがありましたが、作中に登場する女性たちは、いわゆる囲われ ている人であったりで、婚姻関係の外にいますことから姦通罪に問われることは なしですね。 これを読みますと、菊富士ホテルに関する本を読んでみたくなりまして、思わず 近藤富枝さんの本を注文することにです。宇野浩二も大きく取り上げられているの ですが、こちらの作品はおいおいにです。 本郷菊富士ホテル (中…