撮影・送信させる強制わいせつ罪・不同意わいせつ(リモートわいせつ)の科刑状況対面型の強制わいせつ罪よりは、実刑率が高いのですが、 動かなくても実現できる 同時に複数人を相手にできる 画像と被害者供述で立件できる。 画像を保存している事が多い 性的意図の立証のために、同種前科者を選んで強制わいせつ罪を適用している ということなので、件数が少なければ実刑にはなりません。 東京 地裁 H18.3.24 懲役3年 02月 実刑 大分 地裁 H23.5.11 懲役3年 執行猶予5年 東京 地裁 H27.12.15 懲役3年 執行猶予5年 高松 地裁 H28.6.2 懲役2年 06月 執行猶予4年 横浜 …
これは4つ強要被告事件の高裁判例を4つ並べておけば十分。 地裁レベルでも、自慰行為させ+送信させでないとわいせつ行為と評価されていない。 ①広島高裁岡山支部H22.12.15*72 69 ②東京高裁H27.12.22 69 ③大阪高裁r2.10.2*73(奈良地裁葛城支部R02.3.30*74) 71 ④大阪高裁R2.10.27*75(奈良地裁葛城支部R2.2.27) 71 テレビ会議ソフトのビデオ通話機能により被告人が視聴できる状態で、性器を露出させる姿態をとらせた行為は「わいせつ」行為に当たらない 40 1 はじめに 40 2 「被告人の使用するパーソナルコンピュータのアプリケーションソフ…
「送信させ」までをわいせつ行為とするものが増えてきました。 高裁レベルでは、「撮影させ」までなら強制わいせつ罪になって、「送信させ」はわいせつ行為には含まれないとされていて、地裁でこの高裁判例を紹介すると、「送信させ」が引っ込んだりします。東京高裁平成28年2月19日 そして,③については,画像データを送信させる行為をもって,わいせつな行為とすることはできない。 以上のとおり,原判決が認定した事実は,強制わいせつ罪の成立要件を欠くものである上,わいせつな行為に当たらず強要行為に該当するとみるほかない行為をも含む事実で構成されており,強制わいせつ罪に包摂されて別途強要罪が成立しないというような関…
強要罪の高裁判例では、 広島高裁岡山支部H22.12.15(岡山地裁H22.8.13) 東京高裁H27.12.22(新潟地裁高田支部H27.8.25) が送信させる行為はわいせつ行為ではないとされる。 強制わいせつ罪の高裁判例(大阪、大阪、札幌)でも「撮影させ」までが「わいせつ行為」とされています。 送信させる行為まで起訴されることが多く、弁護人が指摘しないと「送信させる」までわいせつ行為とされます。 裁判例を概観すると、「撮影させ」は性的意味合いが強くそれだけで「わいせつ」と評価されますが、「送信させ」は性的意味合いが弱く、自慰行為させるなどとの合わせ技で可罰性を帯びて「わいせつ」と評価され…