2年目(高校2年)その1 「10年後は、どうしているだろうね。」 「そりゃあ働いてるだろう。20代後半だから、結婚していても不思議じゃない。」 17歳の少年二人の十年先の話なんて、そんな程度だった。どんな仕事とか、どんな相手とか希望はあっても、それを軽々しくは言えなかった。目の前の受験結果抜きに、10年後のことを考えても現実性はあまりに乏しかったからだ。 友人は、私の夢も知っていたはずだが、その実現の可能性には触れない。当時の私の学業成績では、かなり難しいことを知っていたからだろう。 高校入学からの10年間で 2年目(高校2年)その1 1年目(高校入学) 三者面談 ノイローゼみたい 2年目(高…