喩うるならばお相撲の番付。わが軍隊学校は、まさに番付社会でありました。 成績によって、上中下と三つにクラスが分かれていて、クラスのレベルによって授業の内容も全く違いました。 また、それぞれ抱えている小テストや課題も異なるため、休み時間に別なクラスの人間と交流することもなく、私などは他のクラスの同級生について、ほとんど知るところなく卒業してしまった次第です。 それこそどこかの予備校みたいに、たいへん合理的なシステムではありましたが、その分悲喜交々の出会いと別れもありました。 学期の終わりに「クラス分け表」というものがA3で配布されて、三十名ぐらいの区切りで黒い線が引かれていました。お分かりのよう…