経済史学者、神戸大学准教授。1979年5月東京都に生まれる。2002年慶應義塾大学総合政策学部卒。2007年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、2010年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了、「近世大坂米市場分析 効率的市場の形成と展開」で経済学博士。2010年東京大学経済学研究科助教、2011年神戸大学経済経営研究所講師、2012年准教授。2014年『近世米市場の形成と展開』で政治経済学・経済史学会賞受賞。
江戸時代、米は食品でもあり、通貨でもありました。幕府や大名は、毎年の米の収穫高の一部を年貢として徴収し、それを旗本や家臣たちの手当てとしていました。また、米は、売却されて貨幣と交換されることもありました。江戸時代に米を貨幣と交換した市場として有名なのが、大坂堂島米市場です。貨幣経済が発達し始めていた江戸時代、各藩は、米を大坂に輸送して売却し、現金収入を得ていました。
高槻泰郎氏の大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済を読んだ。時代小説などを読んでいると、江戸時代に大坂の堂島に米市場があり、そこでは先物市場がすでにあって、これは世界的に見ても類を見ないことだというようなことを目にすることがある。本書は、この堂島にあったコメ市場に関して解説した本だ。
※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。 週刊東洋経済 2022/10/22号 作者:週刊東洋経済編集部 東洋経済新報社 Amazon https://www.fujisan.co.jp/product/5828/b/2308755/ リスキリングやリカレントという言葉に代表されるように「学び直し」が注目されています。では、40~50代のビジネスパーソンは、今後どんな学びをすれば、「これからも社会で通用する人材」「稼げる人材」になれるのでしょうか? 本特集では、Webマーケティングやデータ分析といったデジタル人材に必要なスキルから、MBA、中小企業診断士…
世界で初めて本格的な先物取引がおこなわれたのが大坂の堂島米市場といわれている。今では日経平均先物など様々な先物取引が行われているが、先物取引の発祥が日本であることを知った時、少なからず衝撃を受けたものだ。 現在では一般的な日本人の金融リテラシーが低いとされているが、江戸時代に最先端の先物取引をするほど金融システムが発達したのはどうしてなのか、そして実際にどのようにして取引が行われていたのかに興味をもっていたこともあってこの本を読んだ。 江戸時代では米が盛んに取引されていたが、大坂の堂島米市場では「米切手」という証券を通じて米を売買していた。米切手とは、諸大名が大坂で年貢米を売り払う際に発行した…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた本を紹介しています。書評の内容については各誌・HPをご覧ください。 「文にあたる」(牟田都子著 亜紀書房)が今週だけで3度書評に取り上げられ、これで登場回数7回に達しました。著者は、現役の校正者で、校正の仕事について書かれた本のようです。武田砂鉄の「アシタノカレッジ」に著者がゲストで出演されましたので、そのYoutube動画(音声のみ)を記事最後に貼り付けておきます。元編集者の武田と著者による校正の仕事の大変さが伝わる楽しいエピソードが満載でした(25:50~60:30)。ぜひ読みたい1冊であります。 今週の書評本 ◆掲載された媒体: …
空模様が怪しいが、地下鉄肥後橋駅の真上にある大同生命大阪本社二階メモリアルホールに足を運んだ。大阪本社の建物もすばらしいが、スケール模型(30分の1)の出来栄えに魅入られた。 大阪市西区江戸堀1丁目(旧玉水町)にあった加島屋本宅をスケール模型で再現している。土佐堀川に面する本宅の前に「雁木」が復元されている。 大同生命保険株式会社大阪本社メモリアルホールで「加島屋再現模型」の特別展示をしている。 HPはhttp://kajimaya-asako.daido-life.co.jp/mh2022/ 大同生命大阪本社加島屋本家の碑土佐堀川に面して雁木がある米を積んだ舟が見える廣岡浅子さんが輿に乗って…
毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。(書評の内容については各誌をご覧ください。) 今週の書評本 ◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆週刊朝日: (今週号は休刊) ◆サンデー毎日: (今週号は休刊) ◆女性自身: (今週号は休刊) ◆女性セブン: (今週号は休刊) ◆週刊現代「日本一の書評」: 9/24・10/1 号 7 冊ええじゃないか 谷津矢車 中央公論新社 1,980英雄 真保裕一 朝日新聞出版 1,870 ②祝祭の子 逸木裕 双葉社 2,035地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 森…
毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。(書評の内容については各誌をご覧ください。) 今週の書評本 ◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 8/19・8/26 号夏休み特集のため書評はお休み ◆サンデー毎日「SUNDAY・LIBRARY」: 8/21・8/28 号 9 冊爆発物処理班の遭遇したスピン 佐藤究 講談社 1,760 ④昭和の参謀 前田啓介 講談社現代新書 1,430おあげさん 平松洋子 PARCO出版 1,980 ②カヨと私 内澤旬子 本の雑誌社 2,200つげ義春…