高橋陽介氏の一次史料にみる関ヶ原の戦い(改訂版)を読んだ。本書は2015年に自費出版した「一次史料にみる関ヶ原の戦い」を増補・改定した本である。著者は一次史料を読む際の心がけとして、 関ヶ原の戦いが徳川と豊臣の戦いであるという先入観、あるいは関ヶ原の戦いが徳川と石田三成の戦いであるという先入観を排除して読むべきです。さらに、合戦より前の一次史料を読むのであれば、東西両軍が慶長五年九月十五日に関ヶ原で戦って東軍が勝利したという事実さえも、頭の片隅から排除して読むべきであると考えます。 と書いている。我々は既に結果を知っているので、どうしても先入観にとらわれがちになるが、当時の人たちは、関ヶ原で東…