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高次脳機能障害

(サイエンス)
こうじのうきのうしょうがい

高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理症状が現れる。その症状は多岐にわたり、空間認知障害(自分がどこに居るのかが分からくなる)、記憶障害(記憶の前後関係が混乱する・記憶が特定の部分だけ曖昧になる)、注意障害(ものの前後関係・順番が分からない・識別が出来ない)、言語障害等(聞くことは分かるが喋れない・その他いろいろ)で、脳の損傷部位によって特徴が出る。これにともない、性格が変化・疲れやすくなる等の症状が出ることもある。
損傷が軽度の場合は、MRIでも確認できない場合があり、PETという特別な機械でなければ正確な診断はできないと思われる。

その障害は、外部から見た場合でも分かりにくく、当人の自覚症状も薄いことが多いため、隠れた障害と言われている。

また、高次脳機能障害には大きく分けて

  • 伝統的な高次脳機能障害
  • 脳外傷による高次脳機能障害

の2つがあり、脳血管障害による高次脳機能障害(伝統的)と、脳外傷(主に交通事故等にともなう損傷で発生するもの)とでは、多少の違いが出る。脳血管障害の場合は、障害が局所的である場合が多いのに対し、脳外傷の場合は脳全体がダメージを受けているため、どのような障害が現れるか特定しづらい。

復職率は7%〜25%〜45%と、文献によってかなり開きがある。
現時点では、どの障害者手帳も発行されず、福祉の狭間にある状態とされる。

現在の政府の下では、推定で約40万人ほどの患者がいると考えられている。

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