中郡と中郡衆 毛利氏の本拠地があった安芸国高田郡は、大部分が日本海に流れる江の川流域に位置するが、南寄りの一部は瀬戸内に河口を持つ太田川の支流三篠川流域にある。 この三篠川流域一帯(現広島市安佐北区白木町・安芸高田市向原町)を「中郡なかごおり」といい、ここに代々所領を有した井原・秋山・三田・内藤の四氏が「中郡衆」と呼ばれた。永正4年(1507)には三田能登守元親が毛利氏に起請文を提出して服従。井原・内藤らもあいついで毛利氏に臣従している。 中郡衆(赤字)とその他の有力武士(地理院地図Vectorより作成) 三田氏の城と館 中郡のうち、三篠川最下流にある白木町三田に勢力を有したのが三田氏で、その…