私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。日々、入居者様の生活を支え、笑顔を見られるよう努めています。 しかし近年、高齢者施設を取り巻く環境は大きく変化しています。特に、人手不足や効率化の追求から、介護現場の「ファスト化」が進むことに強い疑問を感じています。 ファスト化する介護現場の現状 具体的には、食事の時間や入浴介助の時間を短縮したり、一人当たりの介護時間を減らしたりする動きが顕著です。確かに、人手不足を解消し、施設運営を効率化するメリットはあります。しかし、利用者様にとってはどうでしょうか? 失われる「心のケア」と人間関係の希薄化 介護は単に身体的な介助を行うだけでなく、入居者様…