岩手県の南部、一関市(いちのせきし)には「鬼死骸(おにしがい)」という衝撃的な地名の痕跡が残っています。 伝説ではこの地に、約1200年前に征夷大将軍・坂上田村麻呂によって退治された鬼が眠っているといいます。 今週のお題「鬼」に合わせてお送りするのは、時を超えて語り継がれる岩手の「鬼」伝説です。 (左)一関市の位置、(右)一関市の観光名所の一つ「厳美渓」 一関市は岩手県南部の中核都市で、新幹線の駅もあり盛岡に次ぐ県内第2位の人口を擁する市です。 この一関市の一部で、現在は真柴地区となっているあたりは、かつて「鬼死骸村」と呼ばれていました。 その由来は約1200年前の平安時代、東北を平定するため…