魔女っ子メグちゃん(1974) オープニング「魔女っ子メグちゃん」、エンディング「ひとりぼっちのメグ」 歌:前川陽子 「女の子の一番大切なものをあげるわ」と歌った山口百恵の「ひと夏の経験」に、二ヶ月先んじた事が、オープニング曲の歴史的価値を不動のものにする。 「真珠の涙を浮かべたら男の子なんてイチコロよ」とのオープニングでは、能動的な、少女から大人の女性を表現する一方、エンディングでは孤独で内省的な人間像を描き出す。 この一人の少女の心の在り様を捉えた対比は、少女のアンビバレントな心境であると同時に、あるべき次代の等身大の女性像とその描き方との対比でもあり、現代にまで続く、女性を表現する幅広い…