明治座昼の部を観劇。月が替わってしまったが、その感想を綴りたい。観劇日は違うのだが、夜の部よりも入りが良好の様に思えた。通し一狂言より、幾つかの芝居がかかる方が今は好まれるのだろうか。ずっと三部制興行が続いていたので、昼夜二部制ならどちらか一つはたっぷりと通し狂言を観たいと、筆者なぞは思ってしまう。まぁあくまで好みの問題ではあるのだが。 幕開きは『義経千本桜』から「鳥居前」。有名な狂言だが、この場が単独でかかる事は近年珍しいのではないだろうか。少なくとも歌舞伎座ではここ七年この場の単独上演はない様である。配役は愛之助の狐忠信、歌昇の弁慶、千之助の静御前、男寅の六郎、種之助の藤太、夜の部は休演し…