ちょうぶんさい・えいし。宝暦6年(1756)〜文政12年(1829)。江戸中後期に活躍した浮世絵師。細田栄之とも呼ばれる。幕府の奥絵師・狩野栄川院典信に絵を学ぶ。喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)と並び称される1780〜1800年頃を代表する美人画絵師。 旗本(武士)という異色の出自を持ち、その影響か優雅で上品・洗練された美人画で人気を博した。 作品は『青楼芸者撰』『胡蝶の夢』『隅田河畔雪中名妓図』『柳美人図・桜美人図・楓美人図』(三幅対)など。
春情四季画巻 (秘蔵浮世絵集成)
■ 絵画等のこと⑲ 2024年3月3日まで千葉市美術館で開催中の「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」を拝見、同時開催の「武士と絵画 ―宮本武蔵から渡辺崋山、浦上玉堂まで―」および常設展「千葉市美術館コレクション選 生誕140年 石井林響とその周辺 他」も堪能したので感想を記す。 www.ccma-net.jp ● サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 のこと youtu.be 鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし・細田栄之とも、1756~1829年)が主に残したのは、女性を描いた美人画であり私の関心からは外れているので、正直なところそこまでグッと来る展示ではなかった。ただ、キャプションが丁…
「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」(千葉市美術館)へ行ってきました。 www.ccma-net.jp 鳥文斎栄之とは 千葉市美術館 いざ拝見 鳥文斎栄之とは (引用:フライヤー) ん? 鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)? 知らないなあ・・・、と思った方。 大丈夫です。 わたしも知りませんでした( ー`дー´)キリッ 鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし1756−1829)は、旗本出身という異色の出自をもち、美人画のみならず幅広い画題で人気を得た浮世絵師です。 (引用:HPより) たしかに浮世絵師としては異色なのですが、実は「絵具方」という将軍のために絵具を用意する役目を務めていて、御用…
よろコンです。 本ブログでは見て来た展覧会の個人的な感想を書いています。 今回は、2024年2月11日(日)に見て来た展覧会サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 @千葉・千葉市美術館です。 「ちょうぶんさい・えいし」と読みます。 歌麿、北斎、広重、写楽に国芳 数多のスター絵師がいる中で、あまり聞いたことがない名前かもしれません。個人的には好きな浮世絵師No1、2といった存在。サムライから絵師という異色の経歴。数多くの作品が海外流出。実はすごい絵師・栄之の"世界初"大回顧展。同時開催「武士と絵画」およびコレクション展の作品の一部もあわせてご紹介します。 今回も最後までお読みいただけますと幸いで…
(青森県立美術館 常設展にて 奈良美智《あおもり犬》) 2024年のまとめその1です。 【1月】 ●出来事 1日 ・北陸地方、能登半島で最大震度7の地震 2日 ・羽田空港で日本航空機が海上保安庁の航空機と衝突、炎上 3日 ・北九州市小倉北区で大規模な火災 8日 ・旧田中角栄邸で火災 16日 ・差別扇動にあたるような投稿がSNS上でされているとしてアイヌ民族の女性アーティストが人権侵犯の被害を札幌法務局に申告、受理。また2月5日には札幌弁護士会に人権救済を申し立て。12月2日には札幌法務局が「侵犯事実不明確」と通知。 19日 ・群馬県高崎市の群馬の森にある朝鮮人追悼碑の代執行による撤去を県が決定…
昨年から年をまたいでの約束があった。 浮世絵専門の美術館として知られる太田記念美術館で、年明けに開催される企画展に行かないか というものだ。 誘ってくれた友人は、 知られてなかった浮世絵師 - 綴ルンです でいろいろ教えてくれた、江戸文化に詳しい人。 歌舞伎、文学、浮世絵で分からないことを聞くと、たいがい求めた以上の答えをくれる。 しかも企画展のタイトルが 『江戸メシ 寿司、蕎麦、天ぷら、料亭、屋台―浮世絵で味わう江戸のグルメ』 そんなおもしろそうでおいしそうな企画、見たいに決まってる。 友人の解説も当てにしつつ、ウキウキと向かった。 太田記念美術館は原宿にある。 JR原宿駅から表参道を少し進…
宇野亞喜良展の感想で書いた、マジョリ画の画像を発掘しました あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 昨年は前半はがんばって感想をまとめていますが、夏からの繁忙期でちょっと息切れしてしまいました。下書きを溜めるばかりになってしまった。 X(旧Twitter)で毎年あるハッシュタグ、『0000年の展覧会トップ3』のために振り返ってみました。 2024年に行った展覧会: 1月絵本と近代美術のあれこれ 板橋区立美術館テオ・ヤンセン展 千葉県立美術館サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 千葉市美術館本阿弥光悦の大宇宙 東京国立博物館2月白井美穂 森の空き地 府中市美術…
一旦休憩を挟み、「また後で来ますよ」と隣に言いつつ(え) 本題。 「浮世絵」となっているけれど、実は「肉筆浮世絵」の展覧会。 前後期制だけど、書き手はようやく最終日にこんにちはなので、後期。 写真NG。 1階。 「第1章 初期風俗画と又兵衛、そして師宣の誕生-17世紀」。 江戸初期の女性の髪型、普通の「江戸時代の女性」と思って拝見すると、ちょっと違う感じを受けるよね。菱川師宣の「見返り美人」的なお姿が多め。 作者不詳の「兵庫髷立美人図」「立美人図」どちらも綺麗だなあ、と思っていたら、後者は鏑木清方が「寛文美人」と箱書きがあってびびる。個人蔵だそうだが…。 同じく作者不詳「邸内遊楽図」は美人は美…
写楽も北斎も広重もぜーんぶここから始まった!浮世絵初めてものがたりは「菱川師宣記念館」に立ち寄りましたの備忘でございます。 千葉県安房郡鋸南町は「菱川師宣生誕の地」。菱川師宣って誰やねん、という方も「見返り美人」という絵の存在は聞いた事があるのでは。 ちなみにこちらの絵の現物は東京国立美術館に、鋸南の記念館にあるのはレプリカになります 菱川師宣について お金持ちの道楽であり、富と威厳の象徴だった「絵」をその題材からも「庶民」へ「版画」という形で広めるきっかけを作ったのが「菱川師宣」という人でした。 また「浮世絵」のみならず「絵本」のはじまりも師宣だったという説がございます。 この頃版画という技…
よろコンです 今週のお題「大発見」 もう一つのブログでも大発見を書きました。こちらのブログでも大発見を書きます!(さほど発見のない日々ですが、見つけてみればありました) 前月の活動(展覧会・コンサート等)と今月の予定を未来の私へ「月報」として提出します。ただただ自分のための趣味ブログですが、何か気になるものが1つでもありましたら幸いです。しばし、お付き合いください。なお写真はすべて撮影OKだった作品等です。 【目次】 1. 2024年2月の活動記録 (1) 行ってきた展覧会 2/10 2/11 2/24 (2) コンサートなど 2/17 コンサート 2/29 講談・落語 2. 2024年3月の…
鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)は、旗本出身で、10代将軍家治が逝去(天明6年(1786))し、田沼意次が老中を辞したころの時代の変わり目に本格的に活動を始めた絵師である。喜多川歌麿と拮抗して活躍したが、栄之の作品の多くは明治時代に海外に流出した。この度、ボストン美術館・大英博物館から里帰りして、世界初となる鳥文斎栄之展が千葉市美術館で開催された。千葉市美術館は、家から2時間以上もかかる遠い場所にあるのだが、彼の浮世絵をまとめて鑑賞できるのはこれが最初で最後の機会だろうと考えて、思い切って出かけた。千葉市美術館は、1955年に開館し、2020年にリニューアルオープンした。 エレガントな雰囲気…
晴。 10時起床。 千葉中央。 千葉劇場、ウディ・アレン監督「サン・セバスチャンへ、ようこそ」。 2020、米・スペイン・伊 。 ウディ・アレン作品久々の日本での新作公開。 ウォーレス・ショーン主演。常連俳優なのだが、彼が主役となると「ウディ・アレン作品」とはやや違和感。 千葉市美術館、「鳥文斎栄之展」。 錦絵はじめとして肉筆画も。 展示量多く、閉館間際まで二時間半程たっぷり巡る。 回転寿司つまんで、帰宅。 23時半早寝。
MRTR氏のブログの2/11の記事で中平卓馬展をやっているというのを見かけていたので、昼過ぎに見に行こうかなと近代美術館のサイトを調べたら、カタログ刊行が3月とあったので止めにした。去年の挑発関係のときもカタログが遅れてたけど、展覧会の開会に間に合わないってちょっと意味がわからんな。 けっきょく行こう行こうと思いつつ行けてなかった千葉市美術館の鳥文斎栄之展を見にいった。千葉駅で降りたのははじめてからもしれない。駅前の通りはひろびろしていたが、風の通りが強くて今年一番で寒かった。栄之展はめちゃくちゃ面白かった。コピペみたいなのっぺり顔ばっかりなのに着物の流れるようなラインの美しさでみんな美人に見…
よろコンです 今週のお題「元気を出す方法」 もう一つのブログでは年に一度の元気を出す方法を書きましたが、こちらのブログでは普段の元気を出す方法です。それは展覧会にコンサート等々 今月から、前月の活動(行ってきた展覧会等)と今月の予定(行きたい展覧会等)を未来の私への「月報」としてまとめます。ただただ自分のための趣味のブログですが、何か気になるものが1つでもありましたら、幸いです。しばし、お付き合いください。なお、写真はすべて撮影OKだった作品等です。 【目次】 1. 2024年1月の活動記録 (1) 行ってきた展覧会 1/3 1/14 1/19 1/21 (2) コンサートなど 1/20 コン…
○「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウイリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」 (会期:2024年1月30日(火)~3月24日(日)) ○「彫刻に触れるとき -「さわる」と「みる」がであう彫刻展2024-」 (会期:2024年1月30日(火)~2月25日(日)) (千葉県立美術館) ○「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」 ○「武士と絵画 -宮本武蔵から渡辺崋山、浦上玉堂まで-」 (会期:2024年1月6日(土)~3月3日(日)) ○「千葉市美術館コレクション選 特集 小林猶治郎/曾我蕭白とその周辺/めでたい浮世絵/特集日本版画倶楽部の作家たちⅡ/特集 沢居曜子」 (会期:2…
「始めようか、天才観測。」って、変わったコピー、と思ったけど、天体観測にかけているのか、展覧会タイトルが大宇宙なだけに、と今気づきました。 1月中にトーハク参りをしたいな、と思っていたら、ちょうどこの企画展がはじまったので行ってきました。 入ってすぐに国宝「舟橋蒔絵硯箱」が。360°ぐるりとじっくり見られます、ぷくっとした形の愛らしさに、散らし書きの書の優美さ、金粉の美しさ、何回見ても飽きないです。物販もこの「舟橋蒔絵硯箱」のグッズが多かったです。 第1章は光悦芸術の源泉ということで本阿弥家の家系図や書状や家職の刀などから。刀は相変わらず人気がありますね、混んでました。私は光悦の印をじっくり見…