2021年4月13日~6月20日の間、東京国立博物館で、特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が開催されている。(当初は5月30日までの予定だったが、コロナウイルスによる休館を終えて、会期を延長。) 開催趣旨国宝「鳥獣戯画」は、擬人化した動物たちや人びとの営みを墨一色で躍動的に描いた作品です。本展では、展覧会史上初めて、甲・乙・丙・丁全4巻の全場面を、会期を通じて一挙公開します。加えて、かつて4巻から分かれた断簡、さらに原本ではすでに失われた場面を留める模本の数々も集結します。まさに<鳥獣戯画のすべて>をご堪能いただける、またとない機会です。 「鳥獣戯画」が伝わる京都の高山寺は、鎌倉時代の僧、明恵上…