遂にかねてからの念願であったこんぴら歌舞伎を観劇出来た。四年前に高麗屋襲名の最終公演がこの金丸座で行われる予定になっており、筆者はチケットを抑えていたのだが、その年突然発生したコロナにより、あえなく中止となってしまった。痛恨の極みであったが、四年の歳月を経て、令和の大改修杮落しとして今回無事に興行が復活された。目出度い限りである。客席もほぼ満員の盛況。舞台が近く、芝居好きには堪らない空間であった。 今回は四年前に出演予定であった幸四郎・鴈治郎・雀右衛門を中心とした座組。四年前は出演予定であった白鸚がいないのは寂しいが、高齢なので無理はさせられない。その代わりと云っては何だが、今回は孫の染五郎が…