長く生きると、次第に「若さ」をまぶしく、うらやましく思うようになります。もし自分に再び若さが与えられたなら、ああするだろう、こうするだろう...と思い。しかし、それは後出しじゃんけんと同じで、実に身勝手な夢想にすぎません。 仮に若返ったとしても、また歳月を経て行き着いた先にきっと大差はないでしょう。苦い思いを噛み締め、再び「若さ」を求めるだけで。わたしという人間の器はその程度です。 一方、もう「若さ」は真っ平だという思いもあります。夢に振り回され、傷つきやすくて傲慢で、だから人も傷つけ、あれほどしんどい時期は人生1回きりでたくさんだ!ーと、だれかが言えば、わたしは深く頷きます。 こんな愚にもつ…