鹿児島県警問題 論点がずれた調査報告だ(2024年8月18日『産経新聞』-「主張」) 特別監察のため、鹿児島県警本部に入る警察庁の監察官ら 鹿児島県警や警察庁は、問題の所在を見誤っていないか。そう感じざるを得ない警察の分析と対応だ。 不祥事が相次ぎ、警察庁の特別監察を受けた鹿児島県警が、一連の問題に関する調査報告書をまとめた。 「職員の倫理観や個人情報保護への認識欠如、幹部の指揮や業務管理の不十分、縦割り意識の強さ」などが不祥事多発の原因だとする内容だ。 県警はさらに、警部補以下が本部長に直接提言する「改革推進研究会」設置を核とする再発防止策も発表した。これまでにない、目新しい策ではある。それ…