フランス文学者・翻訳者、エッセイスト。1949年、横浜市生まれ。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学。 共立女子大学文芸学部教授.専攻は19世紀のフランス社会と文学. 著書『「レ・ミゼラブル」百六景』(文藝春秋)、『新聞王伝説・パリと世界を征服した男ジラルダン』(筑摩書房)『馬車が買いたい!??19世紀パリ・イマジネール』(白水社)『職業別パリ風俗』(白水社)『パリでひとりぼっち』(講談社)『悪党が行く』(角川選書)他、多数。
今年「最強の女」を読んでから、すっかり鹿島茂さんのファンになってしまい、 もっと鹿島さんの本を読んでみよう、ということで読んだ1冊。 「悪女入門 ファム・ファタル恋愛論」(鹿島茂 氏 著、2003年6月初版、講談社現代新書) 雑誌FRaUに2002年3月〜2003年4月に連載されていたものだそうです。 ファム・ファタル(femme fatale)とは、日本語直訳では「宿命の女」「運命の女」。 でも原語のフランス語での意味はもう少し深い。fatale=致命的・命取りの、という意味の色合いが濃くなる。 「恋心を感じた男を破滅させるために、運命が送りとどけてきたかのような魅力を持つ女」(p.10) …
「 渋沢栄一」 天命を楽しんで事を成す鹿島茂 監修2021年1月15日別冊太陽 日本のこころ 285 大河ドラマは見ていないのだが、大河ドラマのおかげで、今年は渋沢栄一さんに関する本がたくさん出版されている。最近、明治維新のころの本を数冊よんだこともあり、改めて、渋沢栄一の本を手にしてみた。 やっぱり、すごい人だなぁ。。。というのが、感想。 すごい。 家庭人としては問題あり?!だったかもしれないけれど、 これだけ、社会に貢献しているのだ、やはり、偉大だ。 バリバリの起業家だったわりには、柔和な顔立ちで、お札になったとき、、、どんなかんじだろう?!?!と、、思わなくもない。。。くまさんみたい、、…
第4章 京都とパリの魅力、都市史パリの不動産は外国人には理解できないくらい複雑。土地と上物である建物と、その建物のフォン・ド・コメルス(商業利用権)が別p152東京では飯田橋と神楽坂が「東京のパリ」と言われている。その理由の一説として、真ん中に、川ではないが旧お堀があり、右岸・左岸というイメージがあるから。p175-176(そういえば、東京で通っていたフランス語学校は飯田橋にありました)日本の建築は、幕府の統制から離れ「表現の自由」を獲得した。ヨーロッパの都市部では、いまだにあり得ない「自由」を。ヨーロッパの建築家を大阪の道頓堀に連れて行くと、みんな感動する。東京の隅田川沿いの金色の変な形のオ…
京都、パリ この美しくもイケズな街 表紙 京都、パリ この美しくもイケズな街鹿島茂 井上章一 著プレジデント社 発行2018年9月28日 第1刷発行鹿島さんと井上さんによる、京都とパリについての対談集です。第1章 京都人パリジャンの気質フランス人の名前の「ドゥ(de)」「帯剣貴族のフィエフ(封地)」を示すための前置詞貴族の印だが、19世紀になると、貴族でもないのに文学者たちのなかには、オノレ・ド・バルザックのように勝手にドゥを付ける人も現れる。法服貴族の方は、ドゥがなくても貴族。p23パリは昔から金融ブルジョワの街だった。徴税請負人などの大金持ちが、外国債とか債券に投資しながら代々生きてきた。…
なんのことかといえば、私が大学で教えているフランス文学というのはファム・ファタルと呼ばれるスーパー・ウッフンの登場する小説ばかりなのですから、少し、力点の置き方を変えてやれば、「フランス文学史」も「フランス文学演習」も、そのままファム・ファタルの誘惑術の講義となりうるのです。フランス文学を勉強するといったのでは、欠伸をしてしまう女子学生も、ファム・ファタルの誘惑術ということなら身を乗り出すにちがいありません。(鹿島茂『悪女入門 ファム・ファタル恋愛論』講談社現代新書、2003) こんばんは。ファム・ファタル(femme fatale)というのは《恋心を感じた男を破滅させるために、運命が送りとど…
「世界史に学ぶコロナ時代を生きる知恵」出口治明 鹿島茂2020年10月13日 第1刷発行 文藝春秋 文春ブックレット、99ページという、ちょっと薄めの一冊。 週刊文春に掲載されていたものを増補しつつ、単行本にした一冊。 コロナ関係はいくつも読んできているけれども、出口さんと鹿島さんの対談の本ということで、面白そうなので読んでみた。 さらっと、読める一冊。 第1章 感染症が世界を変えた”世界ヨーロッパの人口の1/3以上が死んだペスト。コロンブスが新大陸に持ち込んだ天然痘などの感染症は、人口を激減させ、新しい世界の扉を開いた。”など、歴史にのこる、感染症のお話が第一章。 出口さんが、マンゾーニの「…
歴史は、勝者が作る。。。 はたして、本当の歴史は? 歴史には、解釈がある。 だから、ただ、教科書を読むだけではなく、色々な解釈を学ぶ必要があるんだな、と思う今日この頃。 学生時代、歴史にはあまり興味がなかった。 通っていた県立高校は、進学校だけれどまんべんなく授業があった。高校三年生、理系進学コースでも日本史の授業があったし、漢文の授業があった。 物理や数学を勉強しているほうが楽しいから、歴史にはあまり興味がなかった。 共通一次試験に必要な範囲しか、勉強しなかった。 その程度の知識だし、その程度の記憶。 ところがだ、歳をとるにつれて、歴史を学ぶことが楽しくなり、その大切さを認識するようになる。…
「ドーダの近代史」鹿島茂 著2007年6月30日 第1刷発行朝日新聞社 松岡正剛さんと佐藤優さんの「読む力」の中で通俗本だけど、面白いとして挙げられていた一冊。 megureca.hatenablog.com 松岡さん曰く、”幕末の尊皇攘夷から征韓論を経て、西南の役にいたった「説明しにくい事態」の原因を、いままでにない視点から追求するというかなり面白い通俗本です。水戸学や西郷隆盛、中江兆民、頭山満らが、「ドーダ、まいったか」という風にいつのまにか自分を取り巻く状況や思考に自己満足する論理にはまり、しだいに超然として言ったのだと叙述されていく 。”と。 2007年の単行本だが、もともとは、「一冊…
鹿島茂「バルビエ X ラブルール」「モダン・パリの装い」「アール・デコの挿絵本」(順に求龍堂、求龍堂、東京美術) 荒俣宏「流線型の女神」「不思議のアールデコ」「二十世紀イリュストレ大全」「ブックス・ビューティフル Ⅱ」(順に牛若丸、みき書房、長崎出版、ちくま文庫) 書店のアートコーナーにはミュッシャやバルビエの画集はありますが、挿絵本について書かれたものはあまりありません。そんな中で早くからアール・デコ挿絵本の魅力を発信してきた先駆者が鹿島茂、荒俣宏両氏です。 「バルビエ X ラブルール」と「モダン・パリの装い」は、もう一冊の「グランヴィル」と共に美術展の公式図録兼書籍として出版されました。そ…
「この一冊、ここまで読むか!」 鹿島茂 祥伝社 2021年2月20日初版第一刷発行 図書館で借りた本。 コロナの自粛で、返却日が延長されたので、4月に借りたような気がするけど、読んだのは6月。 でもって、なぜ借りたのか?忘れていたのだけれど、 たぶん、 「内田樹」で蔵書検索かけて、比較的新しい本だったのに、予約の待ち人数がそんなに多くなかったので借りた気がする。 鹿島茂さん、知らなかった。 「まえがき」によると、「ALL & REVIEWS」というインターネット無料書評閲覧サイトを運営している人とのこと。ちらりとサイトをのぞいてみたけれど、幅広くいろんな分野を掲載しているみたい。 本書は、ホス…
日米安保と沖縄コメンタール 前篇(敗戦〜60年新安保条約) 望月 至高 この稿は、 前篇 敗戦〜60年新安保条約 後編 72年沖縄復帰と日米安保 この二篇で構成されている。今回は前篇の掲載となる。またあくまで法的構成をみていくもので、政治史ではない。 沖縄は第二次大戦後の理想主義(共産主義と自由主義)から生み出された暗黒である。世界秩序形成にあたっていくつかの矛盾の集約地域を作り出した。その最たるものが沖縄であった。それは法的地位からするとアメリカの自由主義の名のもとに巧まれた論理的矛盾そのものである。アメリカと日本のエリート層が合作した「ディストピア」ともいえる。それは条約と実定法に確かに刻…
雨の中、午後から都内を動く。 お茶の水の「企業家ミュージアム」。孔子廟、湯島聖堂(昌平坂学問所)の隣のビルの2階にある。「日本的精神」の継承を目的とするミュージアムだ。 土光敏夫コーナー、三島海雲コ-ナー、市川清コーナー、立石一真コーナー、塚本幸一コーナー、高梨仁三郎コーナー。 CoCo壱番屋、栗山米菓、丸和運輸機関、七福醸造、ミクロ技研、飯野製作所、未来工業、東北復興コーナーなどがあり、創業者たちの言葉が紹介されている。 このミュージアムで日本経営道協会の市川覚峯会長の著書を2冊購入。 ーー 市ヶ谷のN出版社。2年前から取り組んでいた大型の著書について連休中に整理した。それを見せながら相談。…
知の教室教養は最強の武器である 佐藤優文春文庫2015年8月10日 第一刷 図書館で見かけたので借りてみた。479ページの分厚い文庫本。 装丁が面白い。佐藤さんの目力!! サブタイトルにあるように、”教養は最強の武器である”ということで 、佐藤さん曰く、「本書はがっついたビジネスパーソンや学生を念頭においた実践書」だとのこと。2015年の本であり、かつ、それ以前のレポートを引用しているところもあるので、政治関係の話は最新、というわけにはいかないけれど、歴史的に振り替えることが出来る。 様々な専門家たちとの対談、鼎談なども掲載されていて、佐藤さんの視点だけでなく、色々な話題が語られている。なかな…
読んだ 中上健次「十九歳の地図」 「吉田健一集成1 批評1 英国の文学/シェイクスピア/東西文学論/英国の近代文学」 中上健次「鳩どもの家」 サミュエル・ベケット「ゴドーを待ちながら」 武田泰淳「目まいのする散歩」 中上健次「岬」 「現代詩文庫102 朝吹亮二」 中上健次「蛇淫」 丸谷才一、三浦雅士、鹿島茂「千年紀のベスト100作品を選ぶ」 中上健次「枯木灘」 観た 兵庫県立美術館「ミニマル/コンセプチュアル展」 「カネコアヤノ単独演奏会2022春」 「スターウォーズ エピソード3シスの復讐」 「ローグワン スターウォーズシリーズ」 「スターウォーズ エピソード1ファントムメナス」 「スターウ…
といっても、お店を始めるわけではなくて、フランス文学者の鹿島茂さんがプロデュースする共同書店PASSAGE by ALL REVIEWSに、吉川浩満くんとともに棚を借りたのでした。 店内の棚には住所が振られており、「哲学の劇場(山本貴光+吉川浩満)」名義で「デカルト通り3番地」です。 随時、あれこれ本を追加したいと思います。 場所は、神保町(東京都千代田区神田)です。 どうぞよろしくお願い申しあげます。 #哲学の劇場 の本棚デカルト通り3番地,#PASSAGE by ALL REVIEWS,東京都千代田区神田神保町1-15−3 サンサイド神保町ビル1Fhttps://t.co/pErnp26C…
書物としての宇宙 明治大学公開文化講座/明治大学人文科学研究所編 風間書房 神保町に新しく棚貸しシェア本屋「PASSAGE」がオープンした。最近でこそよく聞くようになった棚貸し方式の本屋、その中でどうやって差別化しているのだろうと思っていたら、鹿島茂氏による書評サイト「ALL REVIEWS」が運営しているという。書評家たちによる独自の本棚が並ぶということで、他の棚貸し本屋とは違う空気が流れているに違いない。古本の街と言われている神保町にあまり行くことがないのだけれど、近く訪問したい本屋だ。 その鹿島茂氏の「コレクションとしての本」論を、公開講座のテキストを通じて学ぶ。コレクションとは、「この…
mangahack.com 本日の政とイチを更新しました。よろしくお願い致します☺️🌸 昨夜はYouTubeみたりネットみたりしてダラダラ過ごす。 パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ (角川ソフィア文庫)作者:鹿島 茂KADOKAWAAmazon 資料がてら読んでいると、 19世紀や1920年代のフランスの娼婦の生活が 垣間見れて興味深かった。 高級娼婦は数千万の浪費は当たり前で 欲しいものは二億三億の取引も悠然と行われ男をすっからかんにさせてナンボのものであった。男にとっては身をも滅ぼすような ファムファタルの女であり、 そんな女を持つことがステイタスであった。 どこまでゆくのか青天井の浪費につ…
仕事がなくなったので転職をする。その転職をするにあたって、「仕事がなくなったこと」が転職の理由なのに手ぶらで面接に挑む、というのは信条に反するので、今回の転職活動は仕事をつくった上で挑むことにしている。 自分の人生で誇れる実績といえば「発達障害の考察」に費やしたこと、それしかない。自分の症状を改善させて症状悪化の予防法まで特定し、生活様式として取り入れている。そこまで実現できた。この考察は自分以外にも必要としている人がいることを他の当事者たちとの関わりを通して知っている。だからネットでも発信している。 この私の考察は今後の社会の展望を見通すこともできる。そこから社会に必要なデバイスとシステムを…
共同書店 パサージュ@神保町 ※ 毎週月曜と金曜の週2回更新 → 月曜日の週1更新に変更 Facebook『大人の児童文学』ページもよかったら♪ ひっそりInstagramも気まぐれ更新 この3月に本の街・神保町にオープンした話題の共同書店『パサージュ』を訪問してみました! えーっと、おフランスに疎い私は、まず“パサージュとはなんぞや?”というところからでしたが(笑)。私のような方のために、パサージュというのは、百貨店が登場する前に人気があった、おしゃれな高級商店街のことのようです。 ほうほうパサージュで画像検索すると、一目瞭然。例えばこんな感じ↓ もうなんか、アーチ形を見るだけでトキメキます…
注意深くぼくたちの生活に目を配れば、想像以上に日々の暮らしが無料によって彩られていることが分かる。ためしに今、みんなの手元にあるスマホを起動してみれば、検索サイト、メッセンジャーアプリ、SNS、動画閲覧サービスなど、数多くの娯楽が無料で提供されていることが再認識できることだろう。 映画も書籍も、ぶっきらぼうに言うなら「友達」も、奢侈品ならば無料で手に入るようになったこの時代で、特にみんなにとっての暇つぶしとしてYouTubeは無視できない存在となった。アクセス回数は世界第2位、ユーザー数20億人以上をほこるこの動画プラットフォームは、従来メディアと同等もしくはそれ以上の影響力をもつようになった…
昨日の話の続き。 皇居を散歩した後に神保町に戻ってきた。 妻と待ち合わせしてすずらん通りの「PASSAGE」へ。 書評サイト「ALL REVIEWS」が先日オープンした共同書店。 https://passage.allreviews.jp/ 仏文学者の鹿島茂がプロデュース。 その鹿島茂や大澤真幸、速水健朗といった方たちに混じって 一般の僕らも棚を借りて本を売ることができる。 (月に5,500円で棚のサイズは40cm) 妻が見つけてきて始めようということになって つけた本屋の名前は「青熊書店」 青森の本、熊本の本を扱う。 https://twitter.com/enlb6mfagjietwm 事…
2022/2/25 読了 新潮社編「私の本棚」 (新潮文庫) 私の本棚 (新潮文庫) 著者 : 新潮社 発売日 : 2016-01-28 ブクログでレビューを見る» f.2022/2/25p.2016/1/29 from amazon site 本棚は、すでにいっぱい。ほしい本は、まだまだある。――夢、憧れ、苦労、奮闘。23編の名エッセイ。 小野不由美、 椎名 誠、 赤川次郎、 赤瀬川原平、 児玉 清、 南 伸坊、 井上ひさし、 荒井良二、 唐沢俊一、 内澤旬子、 西川美和、 都築響一、 中野 翠、 小泉武夫、 内田 樹、 金子國義、 池上 彰、 田部井淳子、 祖父江慎、 鹿島 茂、 磯田道史…
・ マーフィ サミュエル・ベケット 著 ; 三輪秀彦 訳 昭45 早川書房 ¥1,000 ・ アクセルの城 <筑摩叢書> エドマンド・ウィルソン 著 ; 土岐恒二 訳 1972 筑摩書房 ¥1,000 ・ 詩 評論 小品 サミュエル・ベケット 著 ; 高橋康也 等訳 1972 白水社 ¥2,000 ・ 粧蝶集 泉鏡花 大9 春陽堂 ¥20,000 ・ 鏡花文学 日夏耿之介 昭63 研文社 ¥4,000 ・ 鹿島茂の書評大全 洋物篇 鹿島茂 著 2007 毎日新聞社 ¥1,500 ・ 丸谷才一全集 第1巻 丸谷才一 著 ; 池澤夏樹 2013 文芸春秋 ¥2,500 ・ アイスランドサガ 谷口幸…
カンでものを言うが 同じようなこと・ところに 集まってくるというのは真実は結局そこにいきつく ということを表しているのではないかという仮説で とすれば集まってくる場合にはそこが真実の中心である可能性がたかい 狩猟から農耕へという大変化を皆が考えている(仮説を考える) のはそこが転換点ですごくいまのオレら人たちの生命生活にとって の 大変化だったということで それこそ吉本隆明もそれについて考えていて「ちくま」で連載している 鹿島茂も そして國分功一郎も 西田正規『定住革命』を引いて そうね あと教育が強制によっては何ひとつ達成されず 並走するしかないというのも スピノザ(を研究する國分)や 佐伯…
思いがけず、菊池寛デーとなった。散歩中に江藤淳の講演をオーディブルで聴いて、その後に松本清張の講演を聴く。書店で文藝春秋4月号を買い、鹿島茂の連載「菊池寛アンド・カンパニー」を読んだ。 江藤淳「菊池寛と芥川賞」(1987年10月31日。菊池寛生誕100年記念講演)。本人の肉声でキレのいい内容を聴くのは至福の時間。菊池寛を小林秀は生涯尊敬していた。親友・芥川龍之介とは文学の関係に限っていた。35歳で亡くなった直木三十五の賞金を創ろうと考えていたが、芥川も35歳で自殺する。大衆文学の直木賞、純文学の芥川賞。玄人女の直木賞、素人娘の芥川賞。初回の芥川賞選考委員会4回開催。石川達三が受賞、太宰治は大穴…