藤沢周平『麦屋町昼下がり』 今日は読書の話題です。藤沢周平の『麦屋町昼下がり』。 私は最近まで時代小説はあまり読まなかった方だが、藤沢周平だけはよく読んで、家に20冊ほどある。久しぶりに読んでみようかと手に取ったのがこの本。80ページほどの、そこそこボリュームのある短編が4作品収録してある。 どの作品も、地方のある藩の武士やその妻を主人公としている。読んだ印象はさすがというものだった。最近、藤沢文学の流れを引くと言われている葉室麟の小説もいくつか読んだが、本家は一味違うというのが印象だった。 それでは2編選んであらすじと感想を。 「麦屋町昼下がり」 片桐敬助は、刀を持った男に追われている女を助…