今週のお題は漫画本で「ページをめくる手が止まらないぜ」でしたが、 小説で紹介したいと思います。 高校生の頃に読んだ「黒冷水」羽田圭介 がその本です。 当時、史上最年少で文藝賞を受賞された作品です。 兄が主人公のようですが、兄と弟がそれぞれに語ります。 弟は兄が不在の間に兄の部屋を漁り、兄の見てほしくないものを暴いていきます。 その異様な執念に読み始めた読者は、グッと引き込まれます。 弟のストーカー行為に対抗する兄は、様々なトラップを仕掛けてこれを妨害します。 時に危険なトラップもあり、手に汗握ります。 その憎悪の渦巻く空気! 先を先をとページをめくり、こっちの心臓がバクバクする中、 最後の返し…