藍の里の東のはずれには、「藍の滝(あいのたき)」とよばれる美しい滝がありました。 その滝は、朝になると、空からこぼれた光の糸のようにきらきらと流れ、風が吹くたび、小さな虹がふわりと葉っぱのうえではねていました。 「ちりりん……ちりりん……」 ときどき聞こえるのは、どこからともなく流れてくる鈴の音。けれど、その音のもとは、だれも知りません。 でもね―― この滝には、ずっとずっと昔から伝わる、不思議なおはなしがあるのです。 空からやってきた、ちいさな龍 ある日、空と水と風が出会うところから、ひとすじの光といっしょに、ちいさな龍が舞いおりてきました。 その名は、やまと。 やまとは、碧(あお)いひかり…