横からルマーロが口を挟んだ。「北西の山脈で貴方様の話を聞いて、ここへ辿り着きましたが、私がここへ来たのは、別の話です。」 ルマーロは語った。世界各地で疫病騒ぎが起きた後に、アリデ・ラードの王と王妃が病に伏せてしまい、どんな薬草をもってしても眠りから目覚めさせる事が出来ないでいる事を。そして、奇跡の魔術を使う光の魔法使いを探している事を話した。「そんな事が、、あ!名前を言い忘れていたな。私の名はトレルブと言う。光の魔法使いとも呼ばれた」 ルマーロとウェッピィ、二人の瞳が輝く。「やはり、貴方がトレルブ様。」 トレルブがなるほどという顔をする。「解った。私が何とかしよう。死人を生き返らせる事は出来な…