元禄10年10月2日。この日から大曽根八幡で操りが行われる。大夫は伊勢嶋佐太夫。10月1日、市川太郎八召仕甚平はかねてから不届きがあったので暇を出す。ただし、津守様(松平義行)家中から追放される。この日、僕は相原久兵のところへやって来て追放を許してほしいと頼む。もし許されないのであれば、すぐに御目付など役人へ訴状を上げるというので、甚平を縛り、久兵のところに置く。この時、太郎八も久兵のところにやって来ていた。