元禄15年2月1日3、4日前、堀川に女が身を投げ死んでいた。子を宿していたと云々。萱場池に絹の衣服をまとった男女が身を投げて死ぬ。男の下帯で括り、離れないようにして死んでいた。男は法花寺町の青物売りの子で24。女は本町白粉屋の下女で18。女を家に迎えようとするも継母が許さなかったのでこの如く。この夜も夜中に男は帰って来た。毎晩継母が戸を開けていたが、この夜は腹を立て、戸も開けずに言い放った。お前は毎晩どこへ行っているのか、すぐにどこへでも行ってしまえ。その後、女を連れ、身を投げたとも。