元禄16年2月9日。彼岸に入り、大須で十三郎の狂言が行われる。その他に、15ばかりの軽業小桜桐之助。またこの時疱瘡の小さな女の子は手足の指は3本で、広く割けている。この子は伯耆の者と。以上3本の出し物。十三郎の芝居は大いに賑わう。町奉行へ1日の売り上げは170貫と書付を出すと云々。近頃、津守様(松平義行)古組歩行神田源蔵・舎人太介が改易となる。太介は勤めをよく勤めず、源蔵は旗本に密かに奉公を組した罪と云々。彦兵殿におふゆの寺手形を文左衛門は一札差し出す。一札。前嶋小右衛門妻はこの度願い出て、自分のところで引き取り置くこととなったので宗門を改めたところ切支丹の宗門ではありませんでした。法花宗で旦…