宝永3年12月15日。台蔵寺門前で主馬歩行の高橋政右衛門が刀で自殺する。死体は塩漬けにする。少し前、女を切り殺して逐電し、その後近親者などを訪ねるが迷惑をかけるとそこを出て自殺すると云々。立ち退いた際には江戸へ出かけていた。そこで大小刀を売り払うが、脇差は買い取ってもらったが、刀には怪しいこぼれがあると買い取ってもらえなかった。これは女を切った時のこぼれであった。刀を持ってやって来て自殺した。