宝永7年7月13日。山村甚兵衛が24歳で死ぬ。辞世の詩歌があった。生まれつきとても虚弱で、18歳の時に歯が抜けて香の物が食べることができなかった。去年から片足を痛めており、上使の時も迎えには出たが、盃(酒宴)と送りには出ることはできなかった。近頃、湯治をしていたが、両足に痛みが出て、これが原因で死んでしまった。この日、梶四郎兵衛・田中市郎右衛門・川口茂右衛門は国内の巡見を終える。昨晩、帰り着いた。