この世に起こる事件・事故。その全てが「神」の差し金によって起きているのではないか。 この絵は、1816年モーリタニア沖で座礁し、147人ほどの人が筏で漂流するフランス巡洋艦メデュース号の人々の事故を題材にしている。早世の画家ジェリコーの27歳の時の作品である。食糧も無く、他の船に発見されるまで13日間筏の上で過ごし、苦しい生活をしていたの15人の人々が、遠くに船を発見した瞬間を絵に描いている。 テオドール・ジェリコー 「メデューズ号の筏」 1818~19年 ルーブル美術館 491cm×716cm 大きい有名な絵だが高画質の物は見つからなかった。画面はほとんど黄土色一色と言っても良いほど無彩色に…