藤形(成)が賑わい、飴屋町上で藤成出世かんざしと名づけて大流行りとなる。
玄猪の祝い(収穫祭の一種)で下される餅はこれまで鳥の子形であったが、公儀の通り猪の爪形になる
性高院に幽霊が出ると評判になる。
今年は天候がおかしく、6月は9月のようである。そのため病人も多くでる。
津島のみよし(御葭)流しが中止となる。近年奪い合いとなっていたため、いかがなものか。
先だって、知多郡師崎から雨乞のために熱田へ船でやって来ると、すぐに雨が降り始める。余りの有難さに礼として数10艘で築地までやって来たが、船を着ける浜が狭かったのであちこちの浜辺へ分けて船を着けたと。太鼓などを打ち鳴らしとても見事であった。
小牧町警固(行列)ははなし弓を持ち、長刀、鑓持ちなども出る。これまでは矢籠のように箱に弓を入れて担いでいた。
桜之町清水寺で四十八夜の行が行われ、説法が行われる。
惣見寺の鐘楼を西へと引いていく。元は東、禅堂の北にあった。
広小路で居合い抜きの薬売りがこまを廻しながらさまざまな曲を演じていたので、近頃子どもたちの間でこまが流行る。