一条真也です。新型コロナウイルスに人類が翻弄されて2年目、今年も9月11日になりました。世界を揺るがせたテロ事件から、ちょうど20年が経過したことになります。世界中の人々が大いなる希望を抱いた21世紀は深い悲しみから始まりました。今世紀は、悲嘆に満ちた世紀としての「グリーフフル・センチュリー」となったのです。 アメリカはアフガニスタンから撤退することになり、20年におよぶ長い戦争が集結します。わたしは、2001年10月1日に株式会サンレーの社長に就任しました。その直前の9月11日に起こったのが、米国同時多発テロ事件でした。ニューヨークの世界貿易センタービルでは、じつに2753人が犠牲になりまし…