一条真也です。7日から、福岡県にも緊急事態宣言が発出されます。ゴールデンウィークに『自転しながら公転する』山本文緒著(新潮社)を読みました。ブログ『52ヘルツのクジラたち』で紹介した小説と同じく、2021年本屋大賞のノミネート作品(惜しくも、受賞は逃しましたが)ですね。恋愛・結婚・仕事・親子・高齢化社会問題など多くのテーマが込められた小説ですが、 エピローグには大きなサプライズが用意されていて驚きました。ものすごい筆力だと感心しました。著者は、1962年神奈川県生れ。OL生活を経て作家デビュー。99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞を受賞。著書に『あなたには帰…