January 1997, Wien, Austria *「会議は踊る、されど進まず」~世界史の授業で学んだ場所を訪れた話オーストリアは領土的には小さな国だが、中世ヨーロッパの歴史ではハプスブルク家が長く支配し、世界的な大帝国を築いた大国である。私は高校時代は世界史専攻で、特にヨーロッパに強い憧れを抱いていた。先生の説明も面白くてわかりやすかったので、私は世界史がとても好きだった。その授業の中で、ナポレオン戦争の後処理のために1814年にウィーン会議という国際会議が開かれた、という授業があった。利害関係が対立する中、豪華絢爛なシェーンブルン宮殿で舞踏会や晩餐会などが開かれていたので「会議は踊る…