G・ガルシア=マルケス(Gabriel Garcia Marquez) キーワード「ガルシア・マルケス」も参照のこと。
1928年- コロンビア カリブ海沿岸にある小村アラカタカ生まれ (男) 18歳で新聞記者となり、ヨーロッパ、ベネズエラなどでジャーナリストとして活動。 後、メキシコで創作に精進。 1982年、ノーベル文学賞を受賞。
センチメンタルで散歩好きな私はよく音楽や、ラジオを聴きながら色んな所を歩き回るのですが、その時のヘビーローテーションは、散歩している風景の中に一緒に組み込まれて、後年、音とその風景が郷愁的な感覚として強く残っていることが多く、この辺ではあの音楽をよく聴いてたなと感じて勝手に懐かしなるという下品な言葉で言うと上品?な自慰に浸ります。 百年の孤独という作品は後々、私にとってこのような郷愁を思い起こさせる1冊になるのではという期待を抱かせる作品でした。 作品の背景は翻訳者である鼓直氏の解説が大変わかりやすく、そちらに全てを託します。 この作品では、人間の汗臭さ、血なまぐささ、泥臭さといった本能によっ…
『百年の孤独』たった今読了。 30年前くらい前に『カラマーゾフの兄弟』を読了したとき以来の、虚脱感と静かな衝撃。 こういう小説は、一種の自然現象と同じく、人智以外のものが加わって初めて誕生するのだろう。 作品を取り込んだ自分の精神の中でこれから進行し展開される化学反応を待ちたいと思う。
ガルシアマルケス初めて読んだ。 意外とすんなり読めた。 この小説は構成が非常に巧みである、と解説にあるが、確かにその通りで、ドキュメンタリータッチなのだが文学的でもあり、ミステリー的な面白さもあり、翻訳がこなれているせいもあるのか、非常に読みやすい文体だ。 ジョン・コルトレーンがスタン・ゲッツのサックスを聴いて、「こんな風にサックスが吹けるなら、皆んな彼のように演奏するだろう」と言ったのを思い出した。 こんな風に小説が書けるものなら、誰でも彼のように書くだろう、というような作品。