帰省に際して最初に開いたのがこの本。その数日前古本を出した時に見かけて、「レベッカ・ブラウンか、懐かしい」とばかりに取っておいた。長時間電車に乗ることになると、本は読めるけど、車窓からの景色も楽しみたいし、ビールだって飲みたいし、そうなると眠気が来ることもある。その意味では、短編集や詩集など区切りのいい本がいい。細く章立てしてある長編もありだ。 「体の贈り物」はいわゆる連作短編。章立てはすべて「○○の贈り物」となっている。最初から、「汗」「充足」「涙」「肌」「飢え」「動き」「死」「言葉」「姿」「希望」「悼み」の11編を収録。原題は「The Gifts of the Body」で「贈り物」が複数…