1 資本主義的生産を行う社会では、その富は、商品の巨大な蓄積のようなものとして現われる。その最小単位は一商品ということになる。従って、我々の資本主義的生産様式の考察は、一商品の分析を以て始めねばならぬ。 これが資本論の序文だ。当然意味が分からない。資本論は色々厳しかったドイツ政府に摘発されないために、わざとわかりにくく書かれたらしい。そんなものを読まされる現代人の立場にもなってほしい。そういうわけで僕はずっと資本論の原文からは逃げている。しかし今回僕が書こうとしている記事はかなり資本主義の話と関わっているし、かつ、なるべく長く書こうとしているので、どうしてもこの序文を引っ張ってこないわけにはい…