※昨年春ごろに書いた「GO! GO! NILEGAWA」番外編です ええと、ここ最近惰性で書き始めた短編のシリーズが「直方体の街」というタイトルなんですけど、あれはまあコンセプトとしては、自分が上京しておよそ一年数か月経過したというパースペクティブにおいて、自分の黒い瞳に映る東京、もとい首都圏の諸々の風景を、家に帰ってパソコンの前に向かいながら改めて想起し直して、輪郭だけ微かに残っている光彩画にお仕着せの色を塗るというか、とにかくそういうような大変に地味な仕事だという風に思っています。自分の記憶の頼りなさ、という点ではそんなに心配はないかと思いますが、しかし風景というのは捨象してみれば点とそこ…