【要約】 満州事変後も戦闘は一様に続いたわけではない。盧溝橋事件とその後の拡大の選択が全面戦争への転機となる。 ーーーー講義録始めーーーー 満州事変と「15年戦争」論、盧溝橋事件と近衛文麿 (もともと東アジアで敵対関係にあったのは) もともと東アジアで敵対関係にあったのは、日本と中国でした。日本は1931年の満州事変以降、中国での勢力拡張を本格化し、翌年には日本軍の主導のもとで満州国が建国されました。満州事変は、対外危機を利用した軍部のクーデターという側面も持っており、以後、1945年の終戦まで、日本は軍の政治的影響力が強まり、対外戦争と占領が続くことになりました。そのため、歴史家の中には、1…