◆今年は、デカルトの没後370年にあたっています。 ◆デカルト(1596~1650)に触れない世界史の教科書、倫理の教科書はありません。でも、取り上げ方はかなり難しいです。デカルトの人生と哲学にはいくつかの謎があり、近代ヨーロッパ哲学(*1)の創始者という位置づけも今は揺らいでいるからです。 ◆私が無知なだけかも知れませんが、「デカルトの謎」と思えることをいくつかあげてみたいと思います。 【謎(その1):オランダ】 『方法序説』の第三部末尾に次のような一節があります。 「この国には、長く続いた戦争のおかげで、常備の軍隊は人びとが平和の果実をいっそう安心して享受できるためにだけ役立っている、と思…
今回は番外編。ミラノ郊外に立地する企業向け宿泊兼会議研修施設、「La Villa Gallarati Scotti」について紹介をさせて戴きたく存じます。海外での社員研修や商談会をご検討中の法人様を始め、広くは欧州の宿泊及び貸会場事業あるいは内装事例について情報ご収集中の皆様にとってもお役に立てれば幸いに存じます。 元はと言えば17世紀、1685年に地元名士 Gallarati Scotti 家の Giovanni Battista 氏により建てられた別荘。その後1783年には庭園部分を大々的に改修。18世紀後期から19世紀初頭にはスイスの建築士 Simone Cantoni 氏 により改築、…
迫害,拷問,殺戮が,宗教の名によって横行した17世紀ヨーロッパ.信仰を異にする人びとへの「寛容」はなぜ護られるべきなのか?本書は,この難問に対するロックの到達点.政治と宗教の役割を峻別し,人々の現世の利益を守るのは為政者の任務だが,魂の救済については宗教に委ねられる.後世に多大な影響を与えた「政教分離」の原典――. 名誉革命の結果,1689年にイギリスで制定された「寛容法」は,プロテスタントの非国教徒の信仰の自由を認めた.イングランドは英国国教会(アングリカン・チャーチ)を国教としていたが,ジェームズ二世(James II)はプロテスタントも認めるという寛容政策を打ち出した.聖俗を分離させ,為…
バロック美術 西洋文化の爛熟 (中公新書) 作者:宮下規久朗 中央公論新社 Amazon 17世紀ヨーロッパで流行した豪壮華麗なバロック様式。誕生から終焉までの軌跡を、絵画・彫刻・建築の名作紹介とともにたどる。 第1章 聖 カトリック改革とバロックの舞台第2章 光と陰 カラヴァッジョの改革とその系譜第3章 死 殉教と疫病第4章 幻視と法悦 幻視絵画から総合芸術へ第5章 権力 教皇と絶対王政第6章 永遠と瞬間 古典主義と風俗画第7章 増殖 辺境のバロック
フッ化水素酸はガラスを溶かすことのできる酸として非常に有名です. フッ化水素酸はどのように発見されたのでしょうか? パリ万博(1867年)で優勝した,酸エッチングを活用したガラス作品 By Andre Carrotflower - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=116226404今回はフッ化水素酸の危険と向き合い,これを利用してきた化学の歴史を見てみましょう.
文字霊日記・3386日目 黒死病(Black Death・独語: Pest・鼠疫) ↓↑ 国史描(コクシビョウ)=日本書紀 国司描(コクシビョウ)=風土記 酷使庄(コクシビョウ)=山椒大夫⇔森鴎外 国詞描(コクシビョウ)=言論一致⇔二葉亭 四迷 ↓↑ ↓↑ 二葉亭 四迷 1864年4月4日(元治元年2月28日) ~ 1909年(明治42年)5月10日 大運1904年5月(40歳)⇔壬申・正財 甲子(壬 癸)正官・偏財 絶⇔己酉・劫財 丁卯(甲 乙)偏印・偏官 病⇔己巳・劫財 三合乙 己亥(戊甲壬) ・正財 胎⇔庚午・傷官 庚午(丙 丁)傷官・偏印建禄⇔壬午・正財 辰巳空亡 ↓↑ ↓↑ 日本の小…
朝、善福寺川沿いを走ってきました。急に寒くなったので、散歩をする人たちの服装は色々でした。嫁さんは色々な友達に会うようで、昼前からお出かけしました。 「世界史1200人」415 ホッブス(1588〜1679) イギリス、哲学者。人工的国家論の提唱と社会契約説により近代的な政治哲学理論を基礎づけた。主著「リヴァイアサン」は17世紀ヨーロッパにおける国家理論の白眉である。人間は他の動物と異なり予見する能力があり、無限の欲望を持つため「万人は万人に対して狼」であるとする。そのため「各自の権利を制限せよ」という自然法を導く。自然法に従って人びとは、制限されるべき権利を「ただ一人の主権者=国家理性」に委…
・4世紀頃に成立した「世界最古の共和国」とも呼ばれるヨーロッパの国は? →サンマリノ ・9世紀頃に即位したといわれる「史上唯一の女性のローマ教皇」とされる人物は? →ジョヴァンニ8世 ・21世紀になってから最初に国際連合に加盟した国は? →スイス ・1839年に始められた世界有数のボートレース「ヘンリー・レガッタ」がおこなわれる川は? →テムズ川 ・1928年探検家ノビレが搭乗して北極点に到達するも帰路で遭難した飛行船で、アムンゼンが捜索途中で行方不明になったのは? →イタリア号 ・1958年から1976年にかけてイギリスとアイスランドの間で起きた紛争をある魚の名前から何戦争という? →タラ戦…
近所の老夫婦のお父さんが盆栽マニアだった。ベランダに盆栽たちを並べる架台を作りベランダの端から端まで盆栽の占拠状態だった。ソバで占拠状態を確認したことはなかったけれど、アレでは奥さんは洗濯物を干すときに相当邪魔になっただろう、と想っていた。台風の時など、盆栽が吹っ飛ばないように架台から下ろしていたのだろうが、ものすごい強風が吹き抜けた<あの台風>のときなど、どうして盆栽たちを避難させていたのだろうか? まさか部屋の中に入れていたはずはないのだが、本日、盆栽の作り方初歩からネット見てわかった。 うむ、盆栽の小鉢と盆栽本体の根っこ部分は底の水抜け穴を通して針金で繋ぎ合わせているので、強風が吹いても…
Amazonにある宣伝文によると、この訳は、知識の進歩とは何かについての固定観念を抜本的に塗り替え、「20世紀の最も影響力の偉大な本」に数えられる名著の新版は半世紀ぶりの〈新訳〉である。また、新しい読者への案内としてI・ハッキングによる「序説━━五十周年記念版に寄せて」が巻頭に加わっている。 私は本文は数十年前に(随分と問題があるらしい旧訳で)一応読んでいるので、とりあえず巻頭のイアン・ハッキングによる「序説」を読んでみた。この51ページもある解説は、こなれた日本語に訳されているにもかかわらず、哲学者の手になるものであり私には難解であった。まずはこんな難しい哲学的な文書をよくも訳せたものだと訳…
想像上のライプニッツ ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(1646年 - 1716年)は、17世紀ヨーロッパを代表する多面的な学者であり、その業績は論理学、数学、科学、法学、歴史学、そしてもちろん哲学と、多岐にわたる。彼の思考は極めて広範で、その独自の洞察により多くの領域で新たな視点を開拓した。彼の哲学的立場は、通常「最善説」あるいは「予定調和説」として知られている。これは全ての可能な世界の中で、神が最善の世界を選んだという見解である。ライプニッツの主張は、当時の哲学者、例えばデカルトやスピノザの主張を反駁する形で展開されつつ、一部は彼らの主張を引き継いでいる。その思考法は、哲学史にお…
ランキング参加中読書戦争の地政学 (講談社現代新書)作者:篠田 英朗講談社Amazon Kindle版もあります。戦争の地政学 (講談社現代新書)作者:篠田英朗講談社Amazon そもそも「地政学」とは何か? 地理的条件は世界をどう動かしてきたのか? 「そもそも」「なぜ」から根本的に問いなおし、激動世界のしくみを深く読み解く「地政学入門」の決定版!現代人の必須教養「地政学」の二つの世界観を理解することで、17世紀ヨーロッパの国際情勢から第二次大戦前後の日本、冷戦、ロシア・ウクライナ戦争まで、約500年間に起きた戦争と激動世界の「構造を視る力」をゼロから身につける! 人間の行動は、その地理的・気…