2026.01.09 兄の部屋で見つけた、20年越しの優しさ。 ランキング参加中音楽 金曜日の夜。兄は飲み会でまだ帰らない。彼の棚には、最近の流行りから少し外れた、独特な空気感を放つCDが時々混ざっている。今日選んだのは、力強い筆文字。松山千春『笑っていたい』。 正直、驚いた。25歳の兄が、なぜ1998年発売のこのアルバムを持っているんだろう。私がまだこの世に生まれる直前の音楽なのに、今の兄の心に寄り添っている気がして、なんだか胸が熱くなった。 1. 「さよなら」という切ない温度 ドラマ主題歌としても知られる「さよなら」。イントロの優しいメロディから、千春さんの声が静かに染み込んでくる。力強い…