ピカピカした明るさは 私には強すぎて ワイワイした賑やかさも 私には強すぎて それは分厚く重たいコート それを着込むように 私は私の部屋にいます 空気も音も光も作動はしません 私が動かぬ限りは 多少の動きにも作動はしません やはり優しい それは分厚く重たいコート その優しさに満たされて 優しさの一部になれた時 山中の大岩 道端の小石 深海の砂 どれかはわからないけれど そんなものに成れるわけです 冷蔵庫のコンプレッサー 役目を果たす音が鳴る それは周期的なものです 中にはプリンが一つ 他には何もありません 他には何もいりません プリンをひとさじ食べますと ピカピカとします ワイワイとなります …