【原子力正しい理解で豊かなくらし】…この看板が震災前には町の入口に掛かっていた。看板は今、原子力災害伝承館の裏口にひっそりと置かれている。 赤い車の残骸は津波で潰れた消防自動車、その破壊力が凄まじい。 伝承館の広い芝生は、ミニカーのようなロボットが芝刈りをしていた。 伝承館へ行くには、ナビに頼り常磐道の常磐富岡ICから帰還困難地域を通って行った。その道路は、自動車以外は通れない地域もある。高速道路を降りたとたん、空き家になって朽ちはじめた家が目に入る。 かつて『豊かなくらし』の町は、原発の事故のためゴーストタウンとなり、家は廃墟化していた。 しかし、此処は家を出発して首都高速に乗り、高速乗り継…