文明800年周期説というのがあります。わたしが最初に知ったのは、千賀一生『ガイアの法則』(ヒカルランド、2020年)でした。その後、無名の歴史家・村山節(1911年~2002年)によって周期説が説かれて体系化されていることを知りました。 村山氏の著作は希少本で高価なために入手が困難なので、服部匡也『文明が転換するとき』(幻冬舎ルネサンス新書、2018年)をもとに調べてみました。 まず村山氏が無名なのは、学齢期に結核を患っており、大学などの高等教育機関で正規の教育を受けられなかったためのようです。ただ、早稲田大学で聴講生として文学部や政治経済学部の講義は受講しています。そして、その研究内容は深く…