大正元(1912)年8月、現在の「四日市あすなろう鉄道」の原型となる三重軌道㈱により日永~八王子駅間が開通・開業する。 以前にも紹介したので詳細は割愛するが、自身の鉄道敷設目的を「交通補助機関」=「旅客運輸」へと変更していた三重軌道㈱は経営にあたり当線への旅客者数を増やすため新聞に沿線の観光地を紹介・提案し旅客誘致を行っている。三重軌道㈱に関連した一連の観光地への旅客誘致に関する記載で、現在までで僕が確認している限りで最古のものは明治45(1912)年7月19日『伊勢新聞』記事「三重軌道と遊園/八王子駅の東北方の高稜に遊園地計画」という見出しの記事だ。記事内容については省略するが、この時点でま…