電子工作や組み込みシステム開発において、「電源を切ってもデータを保持したい」という場面は必ず訪れます。 そんな時、真っ先に名前が挙がるデバイスの一つがAT24C256です。 256Kbitの容量を持つこのI2C EEPROMは、なぜこれほどまでに長く愛され、多くの設計に採用され続けているのでしょうか。 今回は、配線やコードの解説という表面的な情報ではなく、AT24C256の「本質的な価値」と、設計者が知っておくべき高度な知識について深掘りします。 1. EEPROMとは何か?:不揮発性メモリの役割 まず基本に立ち返りましょう。EEPROM(Electrically Erasable Progr…